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歯周病と脳卒中&メンソールたばことの関係 

【歯周病と脳卒中&メンソールたばことの関係】
 米内科学会誌「アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン」に発表された研究で、メンソールタイプのたばこを吸う喫煙者は、他の喫煙者に比べ、脳卒中になるリスクが2倍以上であることが明らかになりました。また、性別では女性が脳卒中のリスクは3倍以上になったという結果も示されました。暖かさが増し徐々に暑くなれば、クールなメンソールは好まれます。このメンソールというものは粘膜への局所麻酔作用があり、喫煙時にセキが出るのを抑えたばこを吸いやすくします。喫煙初心者もたばこを吸うと痰がからみゼコゼコむせますが、メンソールたばこだと意外と吸えてしまうのです。深く吸い込むと、たくさんの有害物質が肺の奥まで入ってしまい、抹消の肺腺ガンのリスクが上がります。同じ本数を吸っても、深く吸い込みやすいので、体内のニコチンレベルが高く、呼気一酸化炭素も高くなりがちです。つまり、ニコチンへの依存度が強くなり、その結果メンソールたばこを吸う人は、禁煙がしづらくなる傾向があります。またこのニコチンの作用により、末梢神経が収縮(≒血流低下による血液循環の悪化)し、歯周病になりやすくまた治りにくく、例え完治しても再発しやすい状態となります。歯の表面につくヤニ(タール)はプラーク(歯垢)がつきやすく、歯周病のリスクは1日のニコチン摂取量が多い人ほど高くなります。日本人の死亡原因を見てみると「①悪性新生物(がん)②心疾患(血管障害)③脳血管疾患(脳卒中)④肺炎・気管支炎」がその上位を占めており、全身疾患の原因の1つとして歯周病も関連しています。左上最初の写真は、喫煙者による歯肉のメラニン色素沈着(メラノーシス)です。みなさん、健やかな毎日をすごすためにもがんばって禁煙しましょう。 (※本ブログのすべての写真は、クリックされますとPopUp(拡大)画像になります)

訪問診療【その7】 

【訪問診療】(その7) 
  患者さまは、ホームページ経由で施設のスタッフからご依頼いただいた80歳代後半の女性です。肺炎と認知症に罹患しており、口内は右上の歯がゆれて頬にまで腫れが出てきているとのことであり、ご利用されているディサービスの施設で診療を行いました。写真のとおり、右上奥歯口蓋(こうがい)側歯肉に浸潤硬結が触れ、カリフラワー状の大きなできものが形成されております。ご家族の了承をいただいてから、急ぎ都内の歯科大学・口腔外科で精密検査を受けられました。現在は、総合病院・内科にて入院加療中です。(※CarcinomaStage4・T4N2M1の症例です)

訪問診療【その6】

【訪問診療】(その6)  
  今回は、ケアマネージャーさんにご紹介いただいた87歳の患者さまです。若いころ肺結核を繰り返し、そして関節リウマチ脳梗塞にも罹患し、その後遺症等により継続的な歯科外来受診が不可能となったので、週1回在宅で診療を行っています。歯周病で歯の揺れが大きくなり、【訪問診療】(その5)の患者さま同様、麻酔後抜歯を行い、他の部位の残根歯の処置も施しました。右上犬歯の揺れは繰り返しの処置でおさまり、新しい義歯のバネを掛けても残された最後の1本の歯は、今でも元気な状態をしっかり保っています。体調不良により、義歯や口内の管理がおろそかになったためか、写真左下部分のように下顎義歯の舌側に歯石がつき、舌ざわりにも支障をきたしていました。これは「デンチャープラーク」といわれるもので、即日取り除きザラザラした不快感もきれいになくなったので、毎日食事がおいしく摂れるようになりました。 「口は健康の入り口、歯は消化器系の入り口」ですので、皆さんあきらめずにがんばりましょう()。
 
 

訪問診療【その5】

 【訪問診療】(その5)   
  ケアマネージャー(介護支援専門員)さんが3つの歯科医院をご紹介し、ご家族と相談のうえ当院で診療させていただくことになった86歳の患者さまです。脳梗塞後遺症で右半身麻痺が残り外来受診が不可能なので、週1回在宅で診療を行っています。歯周病で歯が抜けてしまい、バネが突び出た不適合な義歯を長年無理して使ったためか、下顎の歯はボロボロでした。特に左下犬歯の揺れが大きく、誤って飲み込む危険性が高かったので麻酔後抜歯を行い、他の部位の残根歯の処置も施しました。写真の右部分は、口の中の型採りを行い上下総義歯をお作りした画像です。患者さまのご要望も可能な限りとり入れた上顎総義歯は、粘膜との吸着もとてもよいものが出来あがり、かみ合わせを調整し今ではかたいものも普通においしく食べられるようになりました。明るく元気な奥さまのサポートにも、深く感謝申しあげます。本当によかったですね

訪問診療【その3】

 【訪問診療】(その3)   
 今回は神経内科ご専門の先生からご紹介いただいた88歳の患者さまです。色々な疾患に起因し足腰に不安が残るため、在宅で継続的な歯科診療を行っています。初診時の口内状況は、むし歯で欠けたり、歯周病で歯肉が赤く腫れて揺れ動く歯もありました。特に欠けた奥歯では食べものを噛み砕けず、食生活に支障をきたしていました。口腔ケアやむし歯等の治療を積極的に行い、口内衛生状態も改善されてきたので、現在歯周病の治療と同時進行で上下顎部分義歯をお作りしているところです。写真では、歯科診療と高等看護師による血圧測定の様子を載せさせていただきました。

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