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訪問診療【その21】(76歳) 

【訪問診療】(その21) 
 本日ご紹介させていただきます患者さまは,76歳(昭和13年生れ)の女性です。
 慢性関節リゥマチが経時的に進行し、全身の筋力低下に伴い歩行不能となり、病的不随意運動も併発し寝たきり状態となったので、在宅での継続的な訪問診療をおこなっています【要介護5】
 ケアマネージャーのご紹介ですが、何回か受診いただくと患者さまも慣れて、ご本人曰く「正源司先生のおじいさん(歯科医師)が土地を紹介してくれたおかげで今ここに住めるのであって、私の兄2人は昭和20年代前半、先生の自宅に何年間か下宿させてもらったこともあり、お父さん(内科医師)にも診てもらったことがあるので、3代続けてお世話になるなんて本当に縁続きなのかしら・・・」と嬉しそうに話されていました。患者さまには少しでもリラックスした状態で受診いただきたいので,私が生まれる前に他界した祖父母のことを拝聴する等しながら治療を進めています。
 先ずは口内衛生状態の改善が必要なので、歯肉炎・歯周炎の治療【写真1を急ぎ施し、う蝕(むし歯)の治療【写真2も同時に行っています。そして症状が落ち着いた時点で、顎の型採り等を行い上下の義歯(入れ歯)を新しくお作りしました写真3と4
 硬めの保険義歯とは異なり、薄く粘弾性のあるしっかりとした材質の義歯ですので、違和感もほとんどなく毎日食事がおいしく摂れるようになりました。本件、医師や看護師の皆さま方とともに当院での訪問診療は5年目に入り、現在口腔ケアと口腔リハビリテーション等により継続的に受診いただいていますので、初診時と比べるととても元気になり健やかに過ごされています。(2014年11月)   
(※写真をクリックされますと、PopUp(拡大)鮮明画像になります)

東京ラーメンショ-2014 

東京ラーメンショ-@駒沢公園
久々のブログ更新にて失礼いたします。先日、世田谷区内の近隣にあります駒沢オリンピック公園で催された「東京ラーメンショ-」(10月24日~11月3日)に行きました。今年で6回目とのことであり、出店数も増え初の11日間開催となりとても盛り上がっていました。
3年前に報道で初めて知り、当時は訪問診療の移動中に運よく寄れました。 昨年も行きましたが「ラーメンチケット」を購入するだけでも1時間位かかった教訓を活かし、今年は事前にコンビニで発券したチケットを持って平日の夜に行ったので、混雑することなく何種類かのラーメンを購入し、テーブルでゆっくり味比べしているそのさ中、突如「なまはげ(秋田県)」が背後に現れるなど楽しい時間を過ごせました。
第1幕と2幕構成からなり、全国各地(沖縄から北海道)合わせて40ブースにて選りすぐりのご当地ラーメンが堪能できるという「来て楽しい,見て楽しい,食べて楽しい」というイベントでした。訪問診療の帰路時に急ぎ寄ったので写真は撮れませんでしたが,我々が注文した伊勢海老味噌ラーメン(札幌市)及び第1回から3年連続売上1位で2年ぶり出店した 魚介ブラック肉盛そば(富山県)伊達の炙り牛タンネギ塩そば(宮城県)は特に人気のあるブースでした。どこのお店もとても美味しく感じられ,機会があればまた来年も皆で来たいと思いました。(2014年11月)
 

たまがわ花火大会@世田谷区 

花火大会に行ってきました】 
8月23日(土)第36回「たまがわ花火大会」に行ってきました。外来と在宅の診療を急ぎ終わらせ、道路規制が実施されているため車で先ず玉川高島屋まで行き、そして色々な食材を買い出してから約30分歩き、無事会場に到着しました。昨年は人込みにもみくちゃにされ汗だくになりましたが、今年は教訓を活かし裏道を通ったためか比較的スムーズに流れました。
午後7時直前、ステージ上の女性司会者の声掛けとともにみんなでカウントダウン。そして大音響とともに花火の打ち上げ開始です。今年は2部(~夜空に咲く東北の花~東北の息吹)6ステージから、復興にかける思いをきれいに繊細に表現されていました。 ①グランドオープン②世田谷賛歌~メッセージ花火~③世田谷ナイトフィ-バ- ④「ゆめ」~世田谷の空に希望の華を~ ⑤東京オリンピックへの道~夢の架け橋~⑥グランドフィナーレ~みんなの夢花火~というタイトルで構成され、光の祭典としての華やかさが毎年確実に増しています。
随所に「たまや~」の声が聞こえ「ザ・花火」を満喫している瞬間でもあり、カラフルな夢花火が光に照らされたステンドグラスのように輝き、夜空を埋め尽くしました。
回特に心証強かった花火は③のラストで歌手・西城秀樹ヤングマンのBGMと皆さんの大合唱に添わせたY・M・C・Aの花火が華やかに舞った演出の素晴らしさに感動しました。このヤングマンは私が学生時代大ヒットした曲でもあり、歌い手様の早期の健康回復を祈念させていただきます。
後半に入り、ポップなキュート型・太陽のスマイル型・日本の伝統美でもある炭火色をした和火・東京オリンピックの成功を願っての五輪型,そしてグランドフィナーレは8号玉(直径・高さともに約280m);100連発(菊・牡丹・万華鏡・柳・千輪など)&空中ナイアガラへと進み無事閉幕,大玉の爆発的なエネルギーも堪能できたすばらしい1時間の光ライブショーでした。(2014年8月)

訪問診療【その20】(85歳) 

【訪問診療】(その20) 
本日ご紹介させていただきます患者さまは, 85歳(昭和4年生れ)の女性です。
脳梗塞後遺症等に伴い, 身体の病的不随意運動が生じて歩行困難となったため, 在宅での継続的な訪問診療をおこなっております要介護4】
初診時の口内は, 噛むと落ちてくる不適合な上顎義歯が使われており,う蝕歯(ムシ歯)と歯周病に罹患している歯や舌苔(ぜったい)もありました。
新しい義歯ができあがるまで, まず現在の義歯を使えるように応急処置を施しました。その後は歯周病とう蝕歯の治療写真1も同時に行い, 義歯をお作りできる口内環境が形成されたので,早速型採りしました。「しっかりとした入れ歯を使わせたい」というご要望がありましたので, 保険適用外のバネなし義歯をお奨めし,できあがった新しい義歯が写真2写真3です。
比較的硬さのある保険義歯とは異なり, 今回のものは柔らかさがあり吸着性と衛生的にも優れた義歯です。口内にセット(装着)し半年以上経ちましたが, 違和感もなく毎日おいしく食事をお摂りいただいております。
その後はややふっくらとした顔の表情となり, 体重も増えたとのことです。本当によかったですね。食べる力は生きる力にもつながります。今後もこのような喜びを共有し噛みしめるために, 訪問診療という形でしっかりサポートさせていただきます。
口内で何かお困りでしたならば, 何なりと仰ってください。(2014年7月)  
 

学術講習会@なかのZEROホール 

【学術講習会@なかのZEROホール】 
東京歯科保険医協会主催「象牙質う蝕の診断とコンポジットレジン修復」というタイトルの講習会に出席しました。講師は日本接着歯学会理事・認定医であります猪越重久氏です。充填(じゅうてん)治療は,歯科医師にとって最も頻度の高い治療のひとつであります。新材料が次々に投入されるこの接着分野ですが、材料の特性を正しく理解して使わないと真の性能が発揮できません。講師曰く「メーカーが指示する使い方を遵守することが大事」と念を押されていました。
また, 外見から分かりにくいう蝕(不顕性う蝕)の存在の確認法や, う蝕を見分ける溶液の使い方および、どこのどの地点まで歯を削れば良いのか, レントゲンには写りにくい象牙質う蝕等々,約2時間半にわたり明日から実践できる内容を拝聴でき,有意義な時間を過ごせました。
当日の参加者は約150名, 講師・協会関係者のお力添えに感謝申し上げます。


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