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ススキ草原@箱根・仙石原 

【ススキ草原@箱根・仙石原】
 今回のブログは「仙石原・ススキ草原」編です。今まで車で素通りしただけの仙石原草原内に、11月上旬初めて入りました。
 夏から秋にかけて、広く黄金色に輝きだす穂が秋の訪れを伝えてくれる大パノラマでもあるススキ草原は、足柄山の金太郎で有名な金時山の南麓にある標高700m付近に広がる草原地帯です。今でこそ秋の見所として親しまれている一面のススキ草原は、箱根の代表的景観を作っていますが、もともと茅葺き屋根の茅(ススキのことです)を栽培する茅場だったそうです。
 周辺を山で囲まれた仙石原は、約2万年前は芦ノ湖の湖底だったといわれており、3千年前には中央火口丘の神山が大規模な水蒸気爆発を起こし、大量の岩くずが仙石原のカルデラ床に流れ込んでせき止められ誕生し、湿原化したのが仙石原高原です。
 この仙石原、江戸時代初期まで「仙石原村」という地名であり、当時は一面樹木もない広大な原野があり、ここを開墾すれば千石もの穀物が収穫できるであろうということから名づけられたみたいです。
 入り口を通り抜けると、両サイドにはススキの大群(動画)です。写真のとおり、太陽光に反射するススキの穂は銀白色に輝き、いつもの都心の環境とは異なる幻想的なこの光景に遭遇した私は、まさに放心状態になりました。
 登山道は左側に幅60cm位のコンクリートの歩道があり、その横は大小の石が散在していましたので、みなさん転ばないように慎重に歩いていました。20分位でUターン地点に着き小休憩、そして下山時にはススキの中にたくさんある獣道らしきところに入り、カメラでの撮影です。日陰でのススキの穂は黄褐色に輝いているものもありました。
 ススキ高原のど真ん中からみた感想は、本当に「青い空・白い雲・銀白色に光り輝くススキの穂」には感激に浸り、多大なるエネルギーもいただけました。加山雄三氏ではありませんが、大自然の力には改めて「関心・感動・感謝」ですね.  (2012年11月)

湿性花園@箱根 

【湿生花園@箱根】
 今回は、前回とは違ってソフトタッチのブログです。先日の休診時に、初めて「湿生花園」まで行ってきました。自宅から車で、東名高速・御殿場IC経由で約1時間半で現地につきました 。
 テレビなどではよく見ていましたが、隣接する仙石原湿原植生復元区にあり、園内の標準見学時間は約40分で回れるコースが設定されています。ここの湿生花園は、湿原をはじめとして川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心とした植物園であり、低地から高山まで日本各地に点在している湿地帯の植物200種のほか、草原や林、高山植物1,100種が集められており、その他珍しい外国の山草も含め約1,700種の植物が四季折々に花を咲かせています。
 木道できれいに整備されている園内はとても歩きやすく、自然の中を散策しながら季節感を堪能できるすばらしいオープンスペースは、時間に閉口している人たちにとっても癒される瞬間でもあります。
 入園した時間が遅かったので、受付スタッフに教えていただいた近道を通り、この時期の人気スポットを先ず最初に見てから、閉館直前まではその他のエリアをゆっくりと拝見することができました。(2012年11月)

むし歯を削らずに治す診断基準

【むし歯を削らずに治す診断】
 本日はややかたい話となりますが、ご拝読いただければ幸いです。つい先日、むし歯診査における新基準導入のトピックスがありました。むし歯というと削って治すイメージがみなさんありますが、初期のむし歯なら口内環境を整えれば歯の再石灰化が進み、削らずに治すことができます。
  日本の診断基準では、穴が開いたからむし歯とされますが、海外では初期段階のむし歯を診断できる基準「ICDAS」(アイシーダス:International Caries Detection and Assessment System)、直訳すれば「国際的なう蝕(むし歯)探知評価システム」)があり、日本でも導入の動きが広がっています。
  むし歯は、歯に付いた歯垢(プラーク)から酸が出て、歯の表面のエナメル質に含まれるミネラル分が溶け出す脱灰(だっかい)により起きます。通常、脱灰が起きても唾液の成分にはミネラル分が含まれているため再石灰化されますが、糖分の取りすぎなどで脱灰と再石灰化のバランスが崩れむし歯になります。初期のむし歯はこの脱灰が起きている状態であり、歯の成分が溶け出します。その結果、歯肉に沿ってわずかに表面の一部が変色し他の部分よりも不透明で白濁した歯面が目立つことがあります。
 新基準の「ICDAS」、健全な「コード0」から象牙質が見える「コード6」まで、むし歯の進行度を7段階に分けているのが特徴です。 今まで日本で使われてきたむし歯の基準は「C(シー)1」から「C4」までの4段階(※「COは要観察歯」)でしたが、これらに照合させると、C1はコード3、C3がコード6に相当します。エナメル質に変化があるものは「コード1・コード2」となり、新基準ではむし歯です。
  しかし、むし歯の進行を止めて再石灰化させれば「コード0」に戻せる段階のものもあり、「ICDAS」はあくまで「見た目」の診査基準に合わせます。日本では定期的に歯科でみてもらうのではなく、悪くなってから急ぎ受診する。治療した部分がまたむし歯になることもあり、結果として詰め物がとても多くなっています。
 「詰め物のない歯」に向けたむし歯予防法の第一は、食後の歯磨きであり、特に就寝前は必須です。就寝中は事実上唾液が出ないので再石灰化が行われず、むし歯ができやすくなります。歯磨きとともに唾液を出すことはとても効果的であり、食事の時によく噛んだり、また歯の石灰化に有効な牛乳以来のミネラル成分「CPP-ACP」を含むシュガーレスガムを噛むだけで唾液の出が良くなり、むし歯を予防する効果もありますので、みなさんぜひとも試してみてください。(2012年11月)
「ICDAS」によるむし歯の分類
【コード0】健全 【コード1】エナメル質に目で見える初期変化 【コード2】エナメル質の著しく明らかな変化 【コード3】エナメル質の崩壊 【コード4】象牙質への陰影がある 【コード5】歯面の半分以下で象牙質が目で見える 【コード6】歯面の半分以上に象牙質が目で見える

秋の味覚まつり@豪徳寺 

【山下・秋の味覚まつり】
 
本日はブログ形式のものをお伝えさせていただきます。11月11日11時(あっゾロ目ですね~)から、私が生まれ育てられた街、世田谷区豪徳寺にある山下商店街にて「秋の味覚まつり」が開かれました。昨年から催され今年は2回めになるので、スタッフ一同とても張り切っているとのことであります
 最初の写真のパンフレットの通り、今回は昨年以上の数多くの企画が練られました。「味覚まつり」というタイトルのごとく、「トン汁」「やきとり」「赤飯」「生ビール・ワイン」そして流行りの「スィーツ」等など、顔なじみの方々が人通りの中をがんばってサービスに精を出す姿が印象強く、家族とともにアーティストを観覧していた私も「秋の味覚」をしっかりと堪能させていただきました。
 3枚めの写真は、豪徳寺駅前花壇の特設ステージでの地元ミュージシャンによる響宴です。特にアンカーで登場した向井志門氏の「Swingin'DevilsJr.」は、本日総勢20名位のプロ・アマによる演奏であり、国内ではaiko和田アキ子葉加瀬太郎などと競演し、2012年世界最大のジャズ・フェス「モントリオール国際ジャズフェスティバル」にも出演するなど世界的にも活躍されているバンドの傘下(Jr.)なので、私はこのすばらしい音色に鳥肌が立つくらい感激しました。(生で聴ける音楽、最高ですね~)
 この「味覚まつり」来年も継続されるとのことなので、微力ながらも私もサポートさせていただき、地元の街がもっと活性化されればと祈念いたしております(2012年11月12日)

「歯のばんそこう」の話

【歯のばんそこうの話】
   先日、近畿大学の本津茂樹教授と大阪歯科大学の吉川一志准教授により、1本の歯を虫歯から守ったり、より白く見せることができる極薄の膜を共同開発されました。この「歯のばんそうこう」は耐久性に優れ柔軟性に富むシートであり、歯のエナメル質の主成分であるハイドロキシアパタイト(HA)からできています
  本津教授によると曲げられるHAの極薄シートは世界初とのことであり、なんとシートの厚さは0.004ミリメートルこれを歯の表面に貼ることで保護したり、虫歯予防したり、エナメル質修復などが出来るとのことであります。 シートは透明色ですが着色すれば自分の歯の色と同じように見え、審美歯科治療にも応用できます。
 このシート、真空で固形状のHAにレーザー光を照射し粒子を放出させ、塩の上に堆積させた後、塩のみを水で溶かすことにより作られます。シートには微小な穴がたくさんあり、液体や気体を透過させるので歯に装着させる際、気泡などが形成されずに済むとのことです。
 本津教授によれば、露出された象牙質をこの「ばんそこう」で覆うという治療の実用化には5年以上かかる見込みだが、審美歯科ならば3年以内にも実用化できるかもしれないといわれています。
 知覚過敏症の原因でもある象牙質のむき出し部分に直接貼ることができるので、今後いろいろと活用されそうですね。なお極薄シートが固まるまで1日近く時間がかかるそうなので、これらが改善されれば外来や在宅(訪問)での診療におかれても積極的な処置が施せそうで楽しみです。
すでに特許取得にも動いており、今後の歯科診療に期待がかかります(2012年10月)

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