新着情報


訪問診療【その20】(85歳) 

【訪問診療】(その20) 
本日ご紹介させていただきます患者さまは, 85歳(昭和4年生れ)の女性です。
脳梗塞後遺症等に伴い, 身体の病的不随意運動が生じて歩行困難となったため, 在宅での継続的な訪問診療をおこなっております要介護4】
初診時の口内は, 噛むと落ちてくる不適合な上顎義歯が使われており,う蝕歯(ムシ歯)と歯周病に罹患している歯や舌苔(ぜったい)もありました。
新しい義歯ができあがるまで, まず現在の義歯を使えるように応急処置を施しました。その後は歯周病とう蝕歯の治療写真1も同時に行い, 義歯をお作りできる口内環境が形成されたので,早速型採りしました。「しっかりとした入れ歯を使わせたい」というご要望がありましたので, 保険適用外のバネなし義歯をお奨めし,できあがった新しい義歯が写真2写真3です。
比較的硬さのある保険義歯とは異なり, 今回のものは柔らかさがあり吸着性と衛生的にも優れた義歯です。口内にセット(装着)し半年以上経ちましたが, 違和感もなく毎日おいしく食事をお摂りいただいております。
その後はややふっくらとした顔の表情となり, 体重も増えたとのことです。本当によかったですね。食べる力は生きる力にもつながります。今後もこのような喜びを共有し噛みしめるために, 訪問診療という形でしっかりサポートさせていただきます。
口内で何かお困りでしたならば, 何なりと仰ってください。(2014年7月)  
 

学術講習会@なかのZEROホール 

【学術講習会@なかのZEROホール】 
東京歯科保険医協会主催「象牙質う蝕の診断とコンポジットレジン修復」というタイトルの講習会に出席しました。講師は日本接着歯学会理事・認定医であります猪越重久氏です。充填(じゅうてん)治療は,歯科医師にとって最も頻度の高い治療のひとつであります。新材料が次々に投入されるこの接着分野ですが、材料の特性を正しく理解して使わないと真の性能が発揮できません。講師曰く「メーカーが指示する使い方を遵守することが大事」と念を押されていました。
また, 外見から分かりにくいう蝕(不顕性う蝕)の存在の確認法や, う蝕を見分ける溶液の使い方および、どこのどの地点まで歯を削れば良いのか, レントゲンには写りにくい象牙質う蝕等々,約2時間半にわたり明日から実践できる内容を拝聴でき,有意義な時間を過ごせました。
当日の参加者は約150名, 講師・協会関係者のお力添えに感謝申し上げます。

在宅診療説明会@東京・文化総合センター 

【在宅新点数説明会@渋谷区文化総合センタ-】 
 先日、東京歯科保険医協会主催の在宅診療・介護報酬に関する新点数説明会が渋谷区文化総合センター大和田・さくらホールで開催され、参加しました。3月にも同様の説明会が行われましたが、今回は訪問歯科診療に特化したものであり、出席者は約500名余りでした。
 2年に一度の改定ですが、今回は医療と介護の連携も重要視されており、医科同様特に訪問診療関連には大きな動きが生じました。新しい項目も増えたので整理するのに苦労しましたが、受講するたびに理解度が深まり解決しました。
 医療・介護総合法案が担う「入院から在宅へ」「医療から介護へ」という時代の流れに沿って、今後当院でも積極的に在宅訪問診療にお力添えしていきたいと思います。

訪問診療【その19・抜歯編】(88歳) 

【訪問診療】(その19) 
今回ご紹介させていただきます患者さまは, 88歳(大正15年生れ)の女性です。
ご高齢で足腰の衰えが強く外来受診が難しいため, ケアマネージャーのご紹介で訪問診療のご依頼をいただきました。
歯が少なくなり口の中の粘膜も荒れ,新しい入れ歯を作りたいとのことなので,上下部分義歯をお作りしました。
ご家族様のお仕事と介護の関係で義歯調整を急ぎ終えしっかりと食事が摂れるようにしてから,健診に移行しました。
半年間経過したのでご連絡さしあげる直前, ご家族さまから診療のご依頼がありました。再診の主訴は,左下奥歯が揺れて誤って飲み込みそうで危ないとのことです。前回同様, ご自宅とディサービス併用にて継続的な訪問診療を行うことになりました。
緊急性が必要なのでディサービスまでお伺いし, 空き部屋を小手術室的にお借りし処置ができたので助かりました。
疾病部位は左下小臼歯(5番), 歯周疾患に伴い骨が溶けてグラグラ揺れています。
先ず同行した当院高等看護師による血圧測定を行い, 特に問題なし。続いて歯科医師による表面麻酔と浸潤麻酔を行います写真1。麻酔の効き具合を確認してから, 歯を骨から脱臼させます写真2。その後歯根の先端が折れないように抜歯しました写真3
抗生物質消炎鎮痛剤を投与, 粘膜が落ち着いたので抜歯で空隙が生じた部位に人工歯を補充する形で義歯を作り直し, 咀嚼機能の回復を図りました。現在は違和感もなく, 安心安全に食生活を送られています。(2014年4月)

患者さまからのお声です 

【お手紙いただきました】 
本日は, 60歳代女性の外来患者さまからのお手紙をご紹介させていただきます。
患者さまは,T医科大学附属病院内科外来を受診されていましたが口内も不定愁訴(ふていしゅうそ)的に気になるとのことで, 同病院近隣の口腔外科クリニックを紹介されました。患者様のご実家が当院の近くを走る東急世田谷線の沿線に偶然あったため, 口コミとホームページをご覧いただき,紹介状なしで平成25年2月, 飛び込みで当院を初めて受診されました。
当時の口内状態は,上の写真のとおりです。上下左右の頬粘膜部(※写真は左下奥歯相当部)に白い線条レース模様的にみられ,周辺組織は赤く腫れていました。
扁平苔癬(へんぺいたいせん)の疑いがあり、診療情報提供書をお持ち願って日本歯科大学附属病院歯科口腔外科」で精密検査を受け同疾患名で診断が下されたので,当院で引続き受診いただきました。
内科疾患に起因し今後の継続的な通院が難しいとのことで, お体の負担を考え患者様のご自宅近くで開業され,私が最も信頼を寄せている歯科医師を紹介した事に関して直筆のお手紙が下の写真です。
難治疾患であったので, 患者のH様からは多くのことを学ばせていただきました。
H様の早期の健康回復, 祈念します。(2014年4月)

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